便秘で激痛を伴う腹痛に見舞われ、冷や汗が出てその後下痢になった経験をされた人は案外いらっしゃると思います。
その時の辛さを思い出し二度と便秘にならないように気をつけていても繰り返してしまっている人はいないでしょうか?何度も激痛がする腹痛や下痢を繰り返すようなら注意しましょう。
ストレスが原因の過敏性腸症候群かもしれません。
便秘で激痛を伴う腹痛や下痢が起きる原因とは
健康な人なら毎日排便の習慣があります。
あなたがもし2日以上排便がないなら便秘と言っていいでしょう。
4日以上排便がない慢性的な便秘に悩んでいる女性も多いですよね。
便秘を解消する努力をしないとそのうち激痛を伴った腹痛が引き起こされ下痢になる事があります。
なぜ腹痛が引き起こされるのかと言うと、腸に長く留まった便がガスを発生させて腸をパンパンに膨張させる事でお腹が張ります。
お腹が張るほどに膨張した腸が他の内臓を圧迫する事で激痛を伴う腹痛や下痢を引き起こすのです。
下痢により一時的に便秘は解消されますが、また同じように便秘と下痢を繰り返すようなら過敏性腸症候群の疑いがあります。
過敏性腸症候群はストレスが原因で起こるとも言われており、生真面目で神経が細やかな人がなりやすいそうです。
一度外出時に激痛がはしる腹痛を起こして下痢になった事があると、外出する度に不安が膨らみそのストレスが腸を過敏にさせます。
過敏になった腸はまた便秘と下痢を繰り返す悪循環に陥ってしまいます。
また、生理によるホルモンバランスの乱れは女性の心身をストレスにさらし腸内環境を悪化させ、過敏性腸症候群を引き起こす事があります。
意外に身近な疾患であり、20代~30代のストレス耐性が弱い人がよくかかっているそうです。
便秘で激痛を伴う腹痛や下痢が起きた時の対処法
便秘でお腹が張りただでさえ息苦しいのに、急に激痛を伴う腹痛でひどい下痢になってしまったらどうすればいいのでしょうか?あの瞬間は藁にもすがる思いで腹痛と下痢が治まるのを祈りますよね。
トイレ後はとりあえずは下記の方法でお腹を温めましょう。
◆温かい手でお腹周りを優しくマッサージしてほぐしましょう。
繰り返しマッサージしているとお腹が温まってきます。
◆お腹が冷えないようにお腹周りに衣類を重ねる、ホッカイロや湯たんぽ等をお腹に当てて温めましょう。
◆ホットドリンクを飲んでお腹を温めましょう。
刺激の強いものは避け、ホットミルクやしょうが湯等を飲むようにしましょう。
ハーブティーやココアもいいかもしれませんね。
◆お腹の痛みに効くツボを押しましょう。
このツボ押しは速攻性があり便秘による腹痛や下痢の辛さを和らげてくれるはずです。
一番メジャーで簡単に押せるツボは合谷です。
両手の親指と人差し指の骨が交差するくぼみ部分になります。
ここを片方の指でしっかりと何回か押してください。
しばらく押していると腸が動き始めるのが実感できるはずです。
ネットで検索すると便秘や下痢に効くツボはこの他にもたくさんあるので、いろいろ試してみるのもいいですね。
激痛を伴う腹痛や下痢を引き起こす便秘の治療
一時的に対処して便秘による腹痛や下痢が治まったとしても、過敏性腸症候群だとその症状を繰り返す事になってしまいます。
あの激痛を思い出すと必ず完治したいですよね。
では、どのような治療法があるのでしょうか?次で見ていきましょう。
1.食事療法で腸内環境を整える
過敏性腸症候群になると腸内バランスが乱れて悪玉菌が増えてしまいます。
正常なバランスに戻す為には善玉菌の数を増やさなければなりません。
善玉菌を増やしてくれるヨーグルトや乳酸菌飲料、水溶性食物繊維を多く含むきのこ、海藻類、アボガド、納豆等を積極的に摂取しましょう。
また、アルコールや刺激の強い香辛料の摂取はほどほどにしましょう。
食事内容を意識するだけで便秘による激痛を伴う腹痛や下痢に苦しめられる事から解放されるはずです。
毎日排便する習慣がついてきて心身ともにスッキリできるでしょう。
2.運動をしてストレス解消する
身体を動かすと副交感神経が活発になって自律神経が整い排便のリズムを作ってくれます。
運動不足になるとこの副交感神経が鈍り便秘になりやすくなるのです。
毎日20~30分のウォーキングやジョギングを行ったり、腸をねじるように体をひねる運動を取り入れましょう。
また、腹筋が弱ると排便を促す腸の運動が弱まるので無理をしない程度に毎日軽く腹筋をするようにしたいですね。
運動をする事で気分も晴れやかになりストレス解消にもつながります。
便秘を解消したいなら運動は必須です。
3.医療機関にかかり投薬治療をする
市販の便秘薬を服用していてもあまり効き目がなく医療機関を受診される人も多いでしょう。
受診は胃腸内科になります。
医師に症状を伝えて最適な薬を処方してもらいましょう。
まとめ
ただの便秘だと思い放っておくと激痛を伴う急な腹痛と下痢に襲われる悲劇がおこります。
しかも一時的に治ったと思っても辛い症状を繰り返すだけなら過敏性腸症候群を疑った方がいいでしょう。
あの激痛を何度も味わいたくありませんよね?どんな病気にも言える事ですが、やはり規則正しい生活と適度な運動、食事内容を意識する事は病気の予防になります。
毎日いきいきと生活するためにもただの便秘と侮らず気をつけましょうね。