アメリカだけでなく、世界の政治・経済の首都ともいうべき、ニューヨーク。観光地としての魅力もたっぷりな人気スポットです。

自由の女神、タイムズ・スクエア、エンパイア・ステート・ビル、セントラル・パーク、メイシーズ百貨店、メトロポリタン博物館などなど、有名な観光地には、毎日多くの観光客が訪れますよね。

でも、旅の楽しみ方は人それぞれ。ニューヨークにせっかく行くなら、そうした定番スポット以外にも、自分だけのお気に入りの場所、穴場と出合いたい! 

そんな旅好きの私が、ニューヨーク観光の穴場を調べてみました。「ニューヨークに、よくこんな穴場見つけたね〜」と感心されるかも?

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まるで映画みたいな夜景!~ブルックリンハイツ・プロムナード

ニューヨークといえば、超メジャーな観光地ですが、意外と難しいのが、マンハッタン島を、外から眺めるときのベストスポット。

映画やテレビで、マンハッタン島を川向うに俯瞰するシーンって、よく見ますよね?

飛行機や船なら、いくらでも綺麗に見えるアングルがありますが、普通に観光客が行けるところで、映画みたいな情景が眺められるスポットを探そうとすると、意外と見つからないんです。

そんな中でオススメなのが、マンハッタンからブルックリン橋を渡った先にある、高級住宅地のブルックリンハイツ。ブルックリンハイツは、東京でいうと、表参道のようなおしゃれスポット。センスのよいカフェやバーが立ち並び、それらを眺めているだけでも楽しめます。

そのブルックリンハイツの川沿いの散歩道が、ブルックリンハイツ・プロムナードです。イーストリバー沿いに望むマンハッタンの摩天楼は、まるで映画の一場面を切り抜いたかのよう。昼も綺麗ですが、夜景はさらに絶景です。

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今は使われていない地下鉄駅を訪ねて〜ニューヨーク市庁舎駅

ロウワー・マンハッタンに位置するニューヨーク市庁舎は、アメリカで最も古い市庁舎(シティー・ホール)で、近隣のマンハッタン市営ビル、市庁舎公園ともども、観光地としても人気があります。

でも、その真下に存在する、地下鉄の廃駅を訪れる人は少ないようです。ニューヨーク市庁舎駅は、1904年に開業した地下鉄の最初の駅で、新しい鉄道の魅力を訴えるため、特別に豪華に作られた内装が評判です。

プラットフォームが大きくカーブを描いており、乗降がしにくいこと、近隣に別の駅がオープンしたことなどから、現在は使われていませんが、ニューヨーク交通博物館が定期的に展覧会を開催しています。

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ユニークな彫刻が見られる〜ソクラテス彫刻公園

数ある美しい公園めぐりもニューヨーク観光の欠かせない楽しみの一つ。でも、ソクラテス彫刻公園ほどユニークな存在はないでしょう。ここは現代彫刻を野外で鑑賞する、公園型の美術館なのです。

一般の美術館のような常設の展示物は、基本的になく(現在、初めての常設展示物を建設中)、展示物はそのときどきによって変わりますが、過去に話題になったものとしては、「見えない小屋」があります。

これは外壁を鏡でおおった小屋で、周囲の景色が複雑に写りこむアート作品。複雑な立体形状と人が入り込めるような穴が開けられており、遠くから見ると角度によっては周囲の情景に溶け込んで小屋があることすら感じ取れないようになる一方、建物に近づくと、手に触れたり、穴に入り込んだりでき、やはりそこに建築物があることを感じ取れる、という非常に興味深い展示でした。

これ以外にも、毎月のように新しい作品が展示されています。ホームページにも詳細は紹介されていないので、実際に行ってみるしかありませんが、それだけに一期一会的な作品との出合いを期待できます。入場無料なのもうれしいところ。

音と光の博物館〜ドリーム・ハウス

美術館やギャラリーといえば、何かの作品を見に行って楽しむところですが、ここには目で見たり手で触れたりする「作品」はありません。このギャラリーを訪れた、という「体験」が「作品」になっています。

トライベッカの雑居ビルの一室を訪れると、何もない部屋にサイケデリックな光と音が延々と流れています。それだけです。

目を閉じて体を横たえると、不思議な瞑想体験ができます。「アートを超えたアート」を感じ取れるユニーク過ぎるギャラリー。話のタネに、一度は体験してみたいスポットです。

奇妙なものだけが置いてある〜オブスキュラ

『へんないきもの』という本がベストセラーになりました。ここは、「へんなもの」ばかりを集めた、とびきり奇妙なショップです。

小学校の理科室に置かれているような人体模型、双頭の動物のホルマリン標本、本物かどうかわかりませんが、人の頭蓋骨、ミイラや正体不明の動物の剥製などなど……。

どれも、他では絶対売ってないようなグッズばかり。基本、お友達へのお土産にあげるにはちょっとはばかられるようなものが多いですが、冗談のわかる相手にならいいかも?

プロポーズに最適〜ささやきの回廊(グランド・セントラル駅)

グランド・セントラル駅といえば、ニューヨークの鉄道の一大拠点。外観、内装も豪奢で、それ自体メジャーな観光地ですね。

グルメにとってたまらないのが、このグランド・セントラル駅の地下にあるレストラン。中でも魚介類専門の「オイスターバー&レストラン」は、日本に支店もあり、超有名ですね。

それに比べると知られていないのですが、「オイスターバー&レストラン」の手前にあるのが「ささやきの回廊」。

楕円型の回廊の柱にくぼみがあり、反対側にいる人とささやき声で会話ができる、というちょっと変わったアトラクションです。地元民の間では、ここでプロポーズをするのが定番なのだとか。

旅先の、しかもこんなロケーションでプロポーズなんてちょっと決めすぎ感もありますが、一生の中でめったにない瞬間ですから、狙ってみてもいいかもしれません。

新旧融合の美しさ〜アップルストア(グランド・セントラル駅)

同じくグランド・セントラル駅で、もう一つオススメなのがアップルストア。iPhoneやiPad、Apple Watchなど、アップル製品を展示・販売しているアップルの直営ストアは、日本でもおなじみだと思いますが、グランド・セントラル駅のアップルストアは一味違います。

グランド・セントラルの二階部分のスペースを贅沢に使って、階段までも風景に取り込んだ、特別なあつらえのストアなのです。

映画でよくとりあげられるグランドセントラルの通勤客が流れる風景を、上から眺められるのが面白い。豪華なデザインの天蓋も、一階よりも綺麗に見られます。

日本「風」を楽しむ〜Karasu

海外旅行の楽しみはいろいろありますが、一つオススメなのが、海外の「日本風」の味を楽しむこと。あくまでも「風」であって、本物とはズレがあるのがミソ。

たとえば、日本とは違う寿司であったり、ラーメンであったりするわけですが、見方を変えれば、そこでしか食べられない日本料理のバリエーションを試せるわけですから、かえってオトクかも?

ここニューヨークにも、日本料理の店はたくさんありますが、デートにも使えるシックな内装、秘密めいたロケーションと居酒屋風の日本食で評判なのが、Karasuです。

ブルックリンにあるので、ニューヨーク初心者にはちょっとハードルが高いかもしれませんが、地元民の雰囲気をインスタントに味わえるオススメスポットです。

ゴーストバスターズの消防署

映画「ゴーストバスターズ」(1984年。続編が89年に公開。2016年にリメイク版が公開)といえばニューヨークを舞台とした「幽霊退治」が主題ですが、その舞台となった消防署が現存していることをご存知ですか?

「Hook and Ladder Company 8」というのが正式名称。「GhostBusters Firestation」でも通じます。マンハッタンのトライベッカ地区にあります。

1903年竣工という古い建物で、現在改修工事中のようですが、周囲にも古い建物が多く、最先端の街の意外と伝統的な雰囲気を知ることもできます。

年に2回しか見られない!〜マンハッタンヘンジ

「ストーンヘンジ」をご存知ですか? イギリスにある、古代の石柱遺跡です。この遺跡は、毎年夏至の日になると、少し離れた「ヒールストーン」と呼ばれる巨石の影が、石柱群のちょうど真ん中に入り込み、まるで日時計のような現象が現れることで知られています。

紀元前3000〜1500年に作られたと考えられるストーンヘンジの建設目的は、いまだに不明ですが、夏至の日の現象から、日時計としてつくられたのではないかという説も有力です。

ニューヨークと関係ない話のようですが、実は「ストーンヘンジの日時計」と同じような現象が、マンハッタンでも見られるのです。

年に二度、5月の終わりと7月の半ば、沈みゆく太陽の光が、マンハッタン島を縦横に走る通りをまっすぐに貫く日があります。この日の情景は、まるで「ストーンヘンジ」のようだ、ということで、「マンハッタンヘンジ」と呼ばれています。

年に二度しかないのが観光客にはつらいところですが、タイミングが合えば、ぜひ一度見てみたい絶景です。