パリは、歴史的な教会や美しい橋をはじめとした観光名所が多く、旅程が何日あっても足りないほど、見どころが満載の街です。

日程が限られる旅行中に、広いパリに点在する教会や橋など多くの観光名所を効率よく見て回るには、事前の下調べが重要ですね。パリ旅行には外せないと言われている、有名な観光名所である教会や橋について、調べてみたいと思います。

016_paris003

【スポンサードリンク】

セーヌ川に架かる橋は、37もある!

パリ市内を流れるセーヌ川。フルコースディナーを楽しみながらライトアップされたエッフェル塔、凱旋門、ノートルダム大聖堂などを眺めるディナークルーズが有名だと思います。

でも基本的にディナークルーズって、料理に集中してしまうと景色はほとんど見られないし、景色に集中すると料理は冷めてしまうものなんですよね…。ですから個人的には、別々に楽しむことをおすすめします!

橋も、間近で見たり、実際に歩いて渡ったりするのが楽しいと思います。パリの街を分断するように流れるセーヌ川の右岸と左岸、そして川の中州の小島にかかる橋は37もあるそうですが、まずは37の橋の名称を挙げてみましょう。

016_paris001

【スポンサードリンク】

セーヌ川の橋、全リスト

1. アモン橋
2.ナシオナル橋
3.トルビアック橋
4.シモーヌ・ド・ボーヴォワール橋
5.ベルシー橋
6.シャルル・ド・ゴール橋
7.オステルリッツ高架橋
8.オステルリッツ橋
9.シュリー橋
10.トゥルネル橋
11.マリー橋
12.ルイ・フィリップ橋
13.サン=ルイ橋
14.アルシュヴェシェ橋
15.ドゥブル橋
16.アルコル橋
17.プティ・ポン
18.ノートルダム橋
19.サン・ミッシェル橋
20.シャンジュ橋(両替橋)
21.ポン・ヌフ
22.ポンデザール(芸術橋)
23.カルーゼル橋
24.ロワイヤル橋
25.レオポール・セダール・サンゴール橋
26.コンコルド橋
27.アレクサンドル3世橋
28.アンヴァリッド橋
29.アルマ橋
30.ドゥビリ橋
31.イエナ橋
32.ビラケム橋
33.ルエル橋
34.グルネル橋
35.ミラボー橋
36.ガリリアーノ橋
37.アヴァル橋

このうち、観光名所として人気が高いものを調べてみました。

【スポンサードリンク】

アレクサンドル3世橋は最も人気の橋

最も有名かつ人気があるのは、この橋のようです。理由は、見れば分かります。ゴージャス!ビューティフル!セーヌ川に架かる橋の中で最も優美な橋と言われています。

いかにもヨーロッパ風の豪華な装飾が施されている橋はこの橋とミラボー橋、と意外に少ないのですが、アレクサンドル3世橋は、まずはロマンチックなアールヌーボーの街灯が目を引き、ライトアップされたところも素敵ですね。

橋の下に降りられる階段があるそうで、見上げるとまた素晴らしいそうです。

ポン・ヌフはパリ最古の橋

セーヌ川の中州、シテ島の先端に横切るようにかかる二つの石橋です。「ヌフ Neuf」とは「新しい」との意味ですが、パリ最古の橋だそうです。

それまでセーヌ川に分断されていた右岸と左岸がこの橋によって初めて結ばれたことは、当時のパリの人々にとっては象徴的な出来事だったことでしょう。橋の幅はかなり広く、橋の上にお店が立ち並んでいた時代もあったそうです。

400年前に造られたのに、一度も修復の必要がなく堪えている頑丈な橋だそうで、当時の技術力の高さにも驚かされます!

ポン・デ・ザールは恋人たちの橋?

ポン・デ・ザールは「芸術橋」とも呼ばれており、歩行者専用の橋だそうです。いくつもある橋の中でも歩行者専用橋である「芸術橋」は珍しいそうですね。天気のよい日には、この橋でピクニックを楽しむ人の姿も見られるそうです。

この橋はパリで最初に造られた鉄橋でもあるそうで、完成は1804年とのこと。なお、鉄の塔エッフェル塔は、この橋が完成した後に建てられています。この鉄橋を作るときに培った技術がエッフェル塔建築にも生かされたのでしょうね。

この橋は、恋人たちには聖地ともなっているそうです。2008年頃からCadenas d‘Amour(カデナ ダムール、愛の南京錠)として有名になりました。

橋の写真を見ると異様な数の南京錠が取り付けられている…。南京錠に2人の名前を書いてこの橋に取り付け、鍵をセーヌ川に投げると2人の愛は永遠になると言われているのだそうです。

離婚率が高いイメージのあるフランスですが、もしかして相手が変わるたびに新たに取り付けていた人もいるのでは?

実はこの南京錠、景観悪化の点で問題になっていたところに南京錠の重みで橋の一部が壊れたため、撤去されたそうです。それでもまだ取り付けようとする観光客があとを絶たないことが問題になっているとか。

問題にされていることを知ったなら、自分はパリに迷惑をかける側には、絶対にならないようにしたいものですね。ポン・デ・ザールを観光の際には写真を撮るだけにとどめておきましょう。

ではこのへんで話題を変えて、パリの教会についても調べてみたいと思います!

016_paris002

ノートルダム大聖堂はパリを代表する教会

ゴシック美術の最高傑作とも言われている荘厳な教会です。私はここ、実際に行ってみたことがあります!

聖堂入口の上に立ち並ぶ諸王の像の彫刻の素晴らしさ、中から見上げた素晴らしく美しいステンドグラスに圧倒されました。「すごーい」以外の日本語が出てこない自分を情けなく思ったほどです。

「ガーゴイル」と呼ばれる、怪物を象った彫刻でも有名です。いろんなガーゴイルが至るところにいます。事前に写真でいろいろ見て調べて、それが実際に聖堂のどこにいるか、探して楽しんでいる外国人観光客も昔から多いようです。ん?近頃流行りの何かと似ていますね。

異国情緒漂うサクレ・クール寺院

パリの下町と言われるモンマルトルの丘の頂上にそびえ立つ、ロマネスク様式・ビザンティン様式の大聖堂です。卵型の屋根が特徴的で、白亜のドームと表されます。異国情緒漂う雰囲気。

この建物は、当時の普仏戦争で命を落とした5万8千人のフランス兵士を讃える目的で建築が開始され、46年の歳月をかけて完成したそうです。中はたいへん広く、天井のモザイクが素晴らしいです。

聖堂がある丘の頂上までは石段があり、上れそうな気がすると思いますが、パリは他の観光スポットも、上るところは石段だらけです。体力を温存するためにもここは無理せずケーブルカーを使った方がよいかもしれません。

丘の上からの眺めも最高ですので、ぜひお見逃しなく。

サント・シャペル教会はステンドクラスが見もの

先の二つの聖堂と比べると外観が地味だったせいか、私がパリに行ったときには全く知らずに見逃してしまいました。次回機会があったら絶対に訪れてみたいところのひとつです。

こちらは「パリの宝石」と称される大変美しい繊細なステンドグラスが必見と言われています。中に入ると360度圧巻のステンドグラスに囲まれるそう。1200年前のステンドグラスそのままだそうですから、驚き!

古い建造物がそのまま残っていると知ると「ヨーロッパには地震がないから」と日本人は真っ先に言いますが、その代わりというか戦火の犠牲になって破壊され、その後何十年もかかって元の形に復元されたという教会も実は多いです。

サント・シャペルは戦火を待逃れた教会だそうで、貴重な歴史的建造物と言えると思います。

サン・ジェルマン・デ・プレ教会はパリ最古の教会のひとつ

高級ブティックが立ち並ぶことで、日本人観光客にはおなじみのサン・ジェルマン大通り。サン・ジェルマン・デ・プレは観光客に常に人気のエリアですね。

そのシンボル的存在ともなっているこの教会は「パリで最も古い教会のひとつ」と言われています。

ロマネスク様式のこの教会の歴史は、6世紀にはじまります。その後バイキングの侵略に遭ったり火事で壊滅したりと、何度か改築増築が繰り返されており、建物の部分によって建築様式が混在しているところも特徴的だそうです。

教会では、パイプオルガンの演奏も必聴!

もうひとつ、教会の素晴らしいところは、パイプオルガンの演奏です。

演奏しているところに遭遇できるかどうかはタイミング次第のところもあるとは思うのですが、コンサートスケジュールを公開している教会もありますので、ぜひ一度、どこかで聴く機会を作ってみてください。

天井から全身に降り注ぐような音のシャワー、体の細胞ひとつひとつにまで働きかけるように、心に染み入る音色です。とても厳粛な気持ちになり、文字どおり「心が洗われる体験」になりますよ。