古いものと新しいものが混ざり合っているロンドン、一度は行ってみたいですよね。
素敵な古い街並みのなかに広くて緑の多い公園があったり、無料で入れる素晴らしいミュージアムや、ミュージカルなどのエンターテイメントを見ることができる劇場もたくさんあります。
ショッピングも楽しいですし、いろいろな国の人がいるのでいろいろな国のお料理も食べることができます。あなたの旅行はとても楽しいものになること間違いなしです。
目次
ロンドンのホテル
さて、ロンドンご滞在でのご宿泊のホテルはもうお決まりですか?カジュアルでリーズナブルなホテルもありますし、昔からある名の通った伝統のあるホテルもあります。最近できた有名ブラントのホテルも注目です。
ロンドンから少し離れますが、イギリスには各所にに『マナーホテル』といって昔の貴族などのお屋敷を宿泊施設に改装して泊まれるようになっているところもあります。
ロンドンから近いところにもいくつかありますよ。どこへ泊ってもそれぞれよいところがあって、あなたの旅行に合わせてくつろげるかと思います。そしてホテルに宿泊もロンドン旅行の楽しみの一つになると思います。
それなりの格のホテルには、コンシェルジュがロビーにおりまして、お客様が快適にホテルで滞在できるように協力してくださいます。なんだか安心ですし、心強いですね。そしてちょっと執事がいるお姫様のような気分を感じることができますよ。
チップの文化
イギリス旅行にかぎりませんが、海外で出くわすしきたりの中にチップという制度があります。日本ではあまりなじみがないですが、一昔前、お金持ちは心づけといってお金を包んでこそっと渡すという形でサービスへのお礼をしていました。
お礼という気持ちとステイタス的なものもあったかもしれません。
しかし、最近の日本では心づけ目当てなどでなく、こころよいサービスはお客様のために当然であるという姿勢ですのでチップ制度はありませんね。
そこには駆け引きなどなく、おもてなしの心があり、心からその場を楽しめるのでそれはそれでとても良い文化だとおもいます。
一方、海外ではチップを渡すことが普通の文化であるようです。ホテルやレストランなどでしていただいたサービスにはお礼としてチップ(お金)を渡すのです。感謝の気持ちの表し方の感覚がちがうのでしょうね。
では、ロンドンで宿泊なさるホテルで、お世話になった際にどのようにしたらよいでしょうか?滞在中ホテルにはなんらかお世話になることがあるかと思います。
コンシェルジュをうまく利用することでさらに旅行がよいものになることもありますので、いろいろ考えてみましょう。
コンシェルジュとは
コンシェルジュとはホテルのロビーにいらっしゃる方で、お客様のさまざまな御用を承って対応してくださいます。ある程度の格のホテルにはかならずいらっしゃいます。もしいらっしゃらなくても、ホテルのフロントの方が対応してくださるかと思います。
どんなことに対応してくださるのでしょうか?
コンシェルジュさんはなんでも対応してくださいますが、よくありそうなことをいくつか挙げてみます。
参考にしてみてください。
〇タクシーやミニキャブを呼んでほしいときすぐによんでくださいます。
〇観光地への行き方がわからないときに交通手段を教えてくれる。観光地の情報も教えてくれます。
〇観劇をしたいけれどチケットを予約していないとき、チケットを買える場所を教えてくださったり、チケットの手配をしてくれます。
〇郵便を出したいとき、郵便局へいかなくても代わりに出してくださいます。
〇少し時間ができたのでなにかお手頃の観光はないかどうかの相談にのってくださいます。
〇サプライズのお手伝い。一緒に宿泊される方がお誕生日や記念日などである場合にお部屋にお花を手配してくれたりケーキのご用意をお手伝いします。
〇ホテルのお部屋に不具合があったとき(水が出ないなど)対応してくださいます。
〇体調が悪いときやけがをしてしまったとき、対応してくださいます。
〇おいしいレストランを知りたいとき、レストランを予約したいときにどんな料理がたべたいのか、予算はこのくらいでなど具体的に提案しますと、ガイドブックに載っていない地元の情報をおしえてくだり、予約の確認そして予約をしてくださいます。ロンドンですと、アフタヌーンティの予約はだいじですし、眺めの良いレストランなどの情報もきっとたくさんにぎっているかとおもいます。
….などでしょうか?このほかにも困っていること、手伝ってほしいことや相談はなんでもしてみてください。
そのほかコンシェルジュとは別なのですが以下のようなことをしてくれる方もいます。
〇ポーターさんのお仕事になりますが荷物をお部屋まで運んでくれる。
〇クリーナーさんのお仕事ですが、お部屋のベッドメイキング
〇ルームサービスを頼んだ場合
英語に自信がなくても
どうしたらよいか教えてくださいという気持ちで質問してみれば、きっと誠実に応えてくださるはずです。返答が英語でわからないときは紙にかいていただくとあとでゆっくり見返せますね。ロンドンはいろいろな国の方がたくさん訪れる街です。
ホテルの方もコンシェルジュさんも可能な限りお客様のために尽くすことがお仕事であり喜びなので、きっとあなたのお力になってくださいます。
May I ask you a favor ?(おねがいごとをしてもよろしいですか?)という表現は、とても丁寧な言い方の一つですから、話しかけるときに使ってみてください。まずはこちらから丁寧におねがいするということが始まりだと思います。
そのサービスにたいしての誠意にかならずお礼をしましょう
コンシェルジュさんにお世話になった際にはお礼をしましょう。
基本的にはイギリスではホテルの料金は、宿泊料にサービス料が約13パーセント(ホテルによります)となっております。
なので、事務的なことや何か質問して答えてもらったという程度でしたらとくに必要はないですが、特別に手配などをしてもらったときやその程度に応じて、感謝の気持ちやお手数おかけしてすまなかったという気持ちが自然とあふれてきます。
それを表すのがチップであり、こちらの国の文化なのです。何事にもチップがあるということは、何事にも感謝をしているという表れでもあるのかもしれません。思うだけでは伝わらないので。
ではチップはどのくらいお渡しすればよいのでしょうか??
ホテルではだいたいの目安として、
〇ポーターさんのお仕事になりますが荷物をお部屋まで運んでくれる。
〇クリーナーさんのお仕事ですが、お部屋のベッドメイキング
〇ルームサービスを頼んだ場合
に関しては、1ポンドという感じなので、これを基準に考えていくといいですね。
その他のチップについては、お願い事に対してしてくださった誠意やサービスに対するあなたの感謝の気持ち次第ですね。
ただ、小銭をジャラジャラ渡すのはスマートでないので、気持ちの高まりに合わせて2ポンドコイン、5ポンド札、10ポンド札とわけて考えてみてはどうでしょうか?
渡すタイミングは再ビスをしてもらった時がベストで、「Thank you」という言葉を添えて、とっておきのスマイルとともに渡すようにしましょう。
余談になりますが、レストランなどを予約してもらった場合、チケットを手配してくださった場合などは、ホテルへ帰ってきてからもしコンシェルジュさんにお会いできた時には感想とお礼を伝えますととてもよろこばれます。チップよりお客様の喜ぶ顔が何よりの気持ちかもしれません。
It is very kind of you. (本当にご親切に)
I really appreciate it. (本当に感謝しています。)
さいごに
イギリスはもしかするとほかの国よりはチップに対しては強制感がそんなにつよくないとおもいます。チップを渡さないから、チップが少ないからと言ってあからさまに悪い態度になるということはすくない気がします。
ただ、感謝をその場できちんと表すことはきちんとしています。
ホテルの朝食は宿泊料と合わせて支払う場合が多いので、サービス料は取られていると思います。なので特にチップをお渡しする必要はありません。
宿泊料と別で支払いの場合はレシートを確認してみて、すでにサービス料が加算されている場合は不要です。
(このような表示が記されています。例 An optional service charge of 12.5% has been added to your bill )
もし加算されていない場合は10~15パーセントのチップをプラスして支払います。きっちり計算しないでも切り上げたり切り捨てたりして、サービスに合わせて臨機応変でよいとおもいます。
最近レストランではお会計の中にサービス料が加算されていることがおおいです。レシートを見たときにわかりますので、気を付けてくださいね。その場合はさらにチップを渡す必要はありません。
それでも気持ち良いサービスをして頂いたときはそれを当然と思わないで、あふれ出る気持ちはひとことThank youと感謝を表してみてください。気持ちが大事なのです。
ホテルではそれなりの格を誇りとし、お客様をもてなすこと、そしてそのお客様である私たちもそれなりの格であるということを自覚して、客としてスマートな対応をしていくことが大事ですね。
ホテルへの丁寧な対応、そのサービスにたいしても当たり前と思わずに感謝を示すことだとおもいます。
旅行での出来事は、ひとつひとつが出会いの連続です。とくにホテルではお世話になることが多いので、滞在中に一番出会いがある場所なのかもしれません。その場限りでもその出会いを大切に感謝の気持ちをその時に表しておきましょう。
あなたの旅行が楽しい旅行となりますように。