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左利きの人は少なくありません。

日本人の約1割が左利きと言われています。

身近な人にも何人かは左利きの人がいると思います。

ちなみに私は右利きなのですが、なぜか足は左利きです。

足が左利きの分には、生活していてあまり困ることはありませんが、手が左利きの場合は不便なことって結構あると思います。

現在では左利き用や、どちらの利き手でも使える道具も、「ユニバーサルデザイン」として多く生産されています。

一方で、やはり左利きの人口の少なさからか、色々な方法を使って右利きに矯正しようとする親御さんもおられます。

昔は当たり前のように右利きに矯正されていた時代もあった様です。

子どもが自然に左利きになっているのに、それを右利きに矯正するというのも、なんだか悪影響がありそうですよね。

左利きの矯正には是非が問われています。

左利きを矯正する方法はあるのか、左利きを矯正すると悪影響はあるのか調べてみました。

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左利きを矯正する方法は?

左利きは、長く偏見にさらされてきました。

世界共通で、「左」という文字はあまり良くない意味合いを持っていました。日本だけで言っても、左遷、左前、左巻き(変わり者)など、価値の低い意味を持つ言葉がちらほら見られます。

右利きが圧倒的に多いため、あらゆる道具も右利きの人が使いやすいように作られています。そのため、左利きでは日常生活に支障が出ることを心配して、右利きになるように矯正しようと思い至ったのでしょう。

一昔前、左利きを矯正する方法には体罰や、シャレのようになりますが「強制」的なものが多く、そんな矯正をほどこされた子どもは無理な努力や忍耐を強いられていました。そのために心理的なストレスにさらされ、様々な悪影響が出るという流れは不思議なことではありませんでした。

そもそも「矯正」という言葉には、「誤りを正す」という意味があり、左利きに対する偏見などを含んでおり、適切な言葉ではありません。

もともと器用に使える左手を封印して、利き手を変えさせるというのは、逆に右利きの人間に左利きになるよう強いるのと同じくらいつらいことでしょう。

そのため、もし目指す(もしくは子どもなどに目指させる)のであれば、左利きを完全に右利きに矯正しようとするのではなく、日常生活に支障がない程度に右手も使える「両利き」を目指すのがいいでしょう。

方法としては、普段から意識的に利き手でない方(左利きなら右)を使うことなどが挙げられます。それも、あまりストレスのかからない程度で行いましょう。

普段使わない方の手を使うと脳にも良い刺激になるとされています。いわゆる脳トレですね。

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左利きの矯正に悪影響はあるの?

左利きを矯正することの悪影響は、おおむね前述したとおり、もともと器用に使える手を使わない訓練方法を強いられるストレスによるものが大きいと考えられます。

昔は左利きを矯正すると吃音になる、ノイローゼ、精神に悪影響があると考える人もいましたが、確たる研究結果はないようです。

上記の様な悪影響の要因は、左利きから右利きに矯正しようとする際にかかるストレスが原因といえるでしょう。
ストレスの感じ方は個人差がありますので、悪影響の出方も人それぞれでしょう。

左利きを右利きに矯正するといっても、訓練で完全に利き手を変えるのは難しいです。食事や筆記など、訓練した動作のみ右手も使えるようになりますが、利き手自体を変えることはできません。

まして利き手を変えたからといって、手の動きとは関係のない脳や体全体に悪影響が出るかと言えば、そうとも考えづらいのが現状です。

左利きの矯正によって悪影響があるか否かははっきりとは言い切れませんが、やはり右手も使えるように訓練をするならば、ストレスや負担のかからない方法を選ぶのがよさそうです。

子供の場合、自分の左利きという本来のスタイルを否定され、そしてなかなか直せないことは自分の能力や努力不足だと思い込んだり、自信を喪失することにもなってします。
親から言われ続けた場合には、親子の良好な関係の妨げになり、それは悪影響といえると思います。

他にもやはり過度なストレスで、発達障害やうつ病になってしまうケースも考えられます。

子どもにとってストレスになる様なら、矯正をしない方が良いと思います。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

現代においては、学校の先生に強制的に左利きから右利きに矯正させられることもなくなりました。

昔は苦労したと言われるお習字も、なんと左利きのお習字セットが販売されています。

ですが、左利きだと不便な場面もまだまだ少なくはありません。

今回調べてみてわかったこと。
左利きは無理に右利きに矯正するよりも、ストレスのかからない方法を使って、右手もそれなりに使える「両利き」を目指す方が好ましい。

必要に応じて利き手を変えることは、何ら不自然なことではありません。
柔軟な姿勢を持ちストレスのかからない最善の方法を選択すると良いと思います。