胃腸が弱いとちょっとしたことで体調不良になってしまいますよね。
食べ過ぎた時、緊張した時、ストレスを感じた時、季節の変わり目などなど・・・
胃腸が強い人にはなんてことないことでも、胃腸が弱い人はすぐに反応し、体調不良へと繋がってしまいます。
胃腸を強くする方法はどんなものがあるのでしょう?
食事を気を付ければ胃腸を強くできるのでしょうか?
ここでは、胃腸を強くする方法をお教えします。
日々の食事を気を付ければ、あなたの胃腸を強くすることができるかもしれませんよ。
胃腸を強くする方法とは?
・腸内環境の改善
腸内環境を改善するには、腸内の善玉菌を増やしましょう。
腸内環境が悪いと、免疫機能が低下し、体調を崩しやすくなります。
善玉菌を増やし、悪玉菌の動きを抑制したり減らしたりすることができれば、腸内環境が改善され免疫機能も元に戻っていきます。
・冷たい飲み物を控え、温かい飲み物を
冷たい飲み物は胃腸だけではなく体を冷やしてしまいます。
温かい飲み物はその逆です。
体が温まると、血液循環が良くなり新陳代謝が活発になり、体内にある老廃物を排出しやすくなります。
暑いからとキンキンに冷やした飲み物ばかり飲むと胃腸はどんどん弱くなっていきますので、暑くても常温や温めた飲み物を飲むようにしましょう。
・ストレスをためない
ストレスの影響を一番受けるのは胃腸だといわれています。
ストレスを一切排除することはとても難しいとは思いますが、ストレス解消を上手にしたり、リラックスする方法を身につけることで、胃腸への負担を減らすことができます。
胃腸を強くする食事はどんなものがあるの?
・発酵食品
腸内環境を整えてくれる食べ物として、味噌、納豆や漬物などの発酵食品がおススメです。
食品だけでは摂取が難しい場合は、サプリメントなども取り入れるといいですね。
・ネバネバ食品
里芋やオクラ、山芋やモロヘイヤなど、ネバネバした食品にムチンという成分が含まれています。
ムチンは胃の粘膜を潤して強化する働きがあり、胃壁を保護し胃炎などの予防改善に効果を発揮するといわれています。
ムチンは熱に弱い性質があるので、オクラや山芋などは加熱しすぎないように調理しましょう。
加熱調理すると成分が流れ出てしまうので、みそ汁や鍋などにしてスープごと食べられるようにするといいですよ。
・キャベツ
胃腸薬の名前にも使われているキャベツは、胃腸を強くする野菜として知られています。
胃酸の分泌を抑制し、胃粘膜を保護する働きがあります。
食物繊維も豊富で、胃潰瘍の予防や便秘解消などに効果が期待されています。
熱に弱いため加熱調理は短時間にするか、生のまま食べるといいですね。
・白菜
キャベツ同様、食物繊維が豊富で腸の動きを活発にしてくれます。
胃腸が弱い方は、偏食は控え、バランスよく食事をしましょう
約30万人以上もの胃腸を診てきた外科医の先生のお話を例に食事の大切さをご紹介したいと思います。
アメリカで外科医をされていた頃、ご自身のお子さんが2人いらっしゃいました。
2人とも具合が悪かったのか、小児科の先生に診せたところ、牛乳を飲ませなさいといわれたので飲ませるようにすると、なんと上の子がアトピーになり、下の子は潰瘍性大腸になったようです。
それで牛乳をやめて穀物、海藻、野菜、果物などをよく食べさせるようにすると下の子は約3か月で治り、上の子は14歳くらいでアトピーがきれいになったそうです。
そこで、この先生は牛乳や乳製品について研究を始めるようになりました。
1961年くらいから、日本では大量に牛乳を取り入れるようになり、学校でも給食に出てくるようになりました。
その20年後位からアトピー、潰瘍性大腸炎や花粉症等が急増したそうです。
これらの病気が牛乳のせいだと一概には言えず、ほかの要因も考えられますが、近年では、牛乳、乳製品、粉ミルクなどには、炎症性の疾患のもとになるリノール酸が多く含まれることも明らかになってきています。
牛乳のほかにも、動物性たんぱく質などの取り過ぎも、良くないです。
ある程度の年齢になるとガン細胞は、誰にでもできるものだけど、そのガン細胞のスイッチを入れるのが、動物性タンパク質の牛乳等に入っているカゼインになると言われています。
その反対に、ガン細胞のスイッチをオフしてくれるのが植物性タンパク質だそうです。
特に胃腸が弱い人が、牛乳、乳製品や動物性たんぱく質を取り過ぎた場合は、やはり胃腸での消化に大きく負担がかかり、体内のほかの内臓にも悪影響を及ぼす可能性もありますね。
上でご紹介したような胃腸に良い食材も、それだけを食べたりするような偏食には気を付けて、バランスの良い食事に胃腸に良い食材も取り入れるようにしてください。
体にいいと言われたものだけを過剰摂取することは、体にはよくなく、すこしずつ取り入れて、体の様子をよく見るようにしてみてくださいね。
胃腸が弱い方には、消化の良いものを中心にいろんな食材をバランスよく摂ることをお勧めします。
まとめ
胃腸を強くする食材はいろいろありますので、日々の食事に無理のない程度に取り入れるといいですね。
また、ひとつの食材だけを続けて摂取するのではなく、様々な食材をバランスよく取り入れるのも胃腸を強くする方法のひとつですので、胃腸に負担をかけないように腹八分を心がけてよく噛んで食べましょう。
食事の時によく噛むことで唾液が分泌され、唾液が消化を助けてくれます。
よく噛んだ食材は胃腸での消化もスムーズに行われるので、胃腸への負担が減らせますよ。