おめでたいイベントなんかで飾られていた切り花をもらったり、「世界に一つだけの花」の歌詞のように、花屋の店先に並んだ花を眺めていて、つい買ってしまったり・・・そんな切り花を家で飾る時、どうしていますか?
切り花にできるだけ長持ちしてほしい!と思われる方もいらっしゃると思います。
普通、切り花は花瓶に生けて、たまに水を替えてやって・・・という方法が一般的かと思います。
切り花を長持ちさせる方法はいくつかあります。
その中には、なんとハイターを切り花の花瓶に入れるという方法もあるのです。
ハイターを入れることがなぜ切り花が長持ちする方法になるのか。
また、ハイター以外の切り花を長持ちさせる方法をお教えいたします。
切り花を長持ちさせる方法~ハイターを入れる~
切り花は、細い管の中で液体が引き上げられる毛細管現象により水分を取りこんでいます。
切り花を長持ちさせるために必要なことは、
・水をよく吸うような方法を切り花にほどこす
・切り花を入れてある花瓶の水に雑菌が繁殖するのを抑制する方法をほどこす
・切り花を入れてある水に栄養価を加えてやる
の3つです。
ハイターを使って切り花を長持ちさせる方法は、2つ目の「切り花を入れてある花瓶の水に雑菌が繁殖するのを抑制する方法」のひとつです。
切り花の水に雑菌が繁殖すると、水が腐敗してしまいます。
夏場は特に注意が必要です。
なので切り花の水を替えてやるときに、新しい水に、キッチンで使う塩素系のハイターを数滴たらしてやるだけで、切り花の水の腐敗を防ぐことができます。
この方法で使うハイターは洗濯の漂白に使うハイターではなく、必ずキッチンハイターを使用してください。
ハイターで水の腐敗を防いでやるだけでも、切り花は長持ちします。
切り花を長持ちさせる方法~切り口を切る~
切り花の切り口を毎日こまめに切ってやると、水を吸い上げやすくなり、切り花は長持ちします。
ただし、この方法にはいくつかのコツがあります。
まず、切り花は、切れ味の鋭いハサミで切ることが推奨されます。
切れ味の悪いハサミだと、茎が潰れてしまい、逆に水を吸い上げにくくなってしまいます。
また、切り花の切り口に空気が入ってしまっても、水の吸い上げが阻害され、切り花が長持ちしなくなります。
そのため、切る時はなるべく底の深い水槽やバケツに切り口を深く沈めながら切るという方法を行えば、切り口の断面の空気を抜いてやることができます。
そして切り花を切る時は、なるべく斜めに切ること。
そうすることで切り花が水を吸い上げる断面の面積が広くなり、より多くの水を吸い上げることができるようになります。
切り花の切り口を切って更新するときは、以上のような方法で行うことによってより切り花を長持ちさせることができます。
切り花を長持ちさせる方法~その他~
切り花の種類によってそれぞれより長持ちさせる方法が異なります。
他にも、切り口をトンカチで叩いたり(クレマチス、キキョウに効果的)、切り口を焼いたりする(牡丹、芍薬、藤に効果的)という方法で長持ちする切り花もあります。
切り花を長持ちさせる方法は、ハイターをはじめいくつかあります。
しかし基本的には、切り花の水を毎日替え、その水にハイターを垂らして水の腐敗を防ぎ、切り口も随時更新するという方法を取ることが、長持ちの秘訣です。
切り花の美しい姿を長持ちさせるためにも、こまめに手をかけてあげましょう。