赤ちゃんのお肌はゆで卵の様にツヤツヤとよく比喩されますが、生後2週間辺りから乳児湿疹といわれる一見するとあせものような湿疹が現れ始めます。

乳児湿疹は「あせもかな?」「かぶれかな?」と思っているうちに、あっという間に顔や頭にまで広がるので慌ててしまう新米ママも多いそうです。

赤ちゃんのお肌はデリケートなので、乳児湿疹だけでなく、あせもやオムツかぶれなど顔や頭だけでなくあらゆる部分で皮膚トラブルを起こしやすいのです。

顔に現れることが多い乳児湿疹ですが、身体の10倍も皮脂腺がある頭にもよく現れます。

頭や顔に乳児湿疹やあせもができてしまうと目立つので心配になってしまいますよね。

しかし乳児湿疹やあせもなどの皮膚トラブルに関する原因や正しい対処法などの知識があれば、慌てることもありません。

乳児湿疹の原因やその対処法についてご紹介します。

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乳児湿疹は「あせも」だけでありません

赤ちゃんは体温も高く、汗かきな上に汗腺(皮膚にある汗を分泌する腺)も未発達の為に乳児湿疹の中でも「あせも」は特に良くできやすい湿疹と言えます。

あせもと言うと赤いぶつぶつを思い浮かべる人も多いと思いますが、新生児時期にできるあせもは白いぶつぶつとして顔や頭に現れます。

新生児ニキビと言われる乳児湿疹もあります。

見た目は思春期にできるニキビのようですが、新生児の場合顔全体に広がることも少なくありません。

しかし清潔を心がけていれば、1~2か月程度で自然ときれいなお肌に戻るので心配はありません。

乳児脂漏性湿疹という乳児湿疹も生後4か月頃までによく現れます。

顔や頭にかさぶたのようなものができるので、心配するママも多いようです。

かゆみはないのですが、炎症をおこすと赤く腫れあがったり、湿疹部分がじゅくじゅくしたりするので、肌に触れるものはこまめに取り換えて清潔を心がける必要があります。

アトピー性皮膚炎も乳児湿疹として現れることがよくあります。

ダニやハウスダストや動物の毛などによって引き起こされることが多いので、両親のどちらかがアトピー体質であれば特に気をつけてあげる必要があります。

食物アレルギーによる湿疹も乳児湿疹の一つです。

母乳の影響を受けることもあるので、母乳を与えているお母さんは食べるものに気をつける必要があります。

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乳児湿疹の種類と原因と正しいケア方法

乳児湿疹の中でも顔や頭によく現れやすい湿疹の種類は5種類あります。

その5種類の乳児湿疹の原因と正しいケア方法についてご紹介します。

あせも

【原因】体温が高く、新陳代謝が活発な赤ちゃんは汗がたくさん出ます

その汗が原因で汗腺に菌が繁殖して炎症を起こしたのが、白や赤いぶつぶつとなって現れるのです。

顔や頭にも出ますが、オムツで蒸れやすいお尻や皮膚と皮膚が密着している首の下や脇の下にもよく現れます。

【ケア方法】あせもの原因は汗腺に菌が繁殖することです。

菌が繁殖しにくい環境にする必要があります。

衣服をこまめに着せ替えてあげることや、肌に触れる寝具などもマメに取り換えてあげてください。

オムツもできる限り取り換えてあげてください。

エアコンを利用して、汗をかきすぎない環境づくりも効果的です。

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乳児脂漏性湿疹・新生児ニキビ

この二つの乳児湿疹は原因も対処法も良く似ています。

【原因】過剰分泌された皮脂が毛穴に溜まり炎症を起こすことが原因です。
肌に触れるものの汚れなど刺激を受けると炎症を引き起こす場合もあります。

赤ちゃんが自分で引っかいたりすることで悪化する場合も多いです。

【ケア方法】赤ちゃんの爪は短く切ります。

この時ひっかかりがないように、丸く切ってあげます。

入浴時に肌を丁寧に洗います。

ボディーソープなどは低刺激のものを使用し、しっかりと泡立てて撫でるようによく洗ってあげてください。

かさぶたのようなものが取れにくいと感じたら、入浴前にワセリンなどでかさぶたの部分をふやかしておくことをおすすめします。

アトピー性皮膚炎・食物アレルギーによる湿疹

【原因】体質に起因することが多く、外部からの刺激や口にしたものによって引き起こされることが多いようです。

【ケア方法】アレルゲンが特定さたりして、原因がはっきりするまでは、なるべく刺激を与えないように気をつけてあげてください。

洗濯用洗剤に反応していることもよくありますので、すすぎは十分に行うことや、肌に触れるものの清潔を保つこと、衣類のタグに反応することあるのでタグは外すなど、細やかな気配りが必要となります。

生後半年頃からアレルギー検査をしてくれる所がほとんどですので、乳児湿疹がひどい場合は専門家に相談することをおすすめします。

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さいごに

多くの場合は、清潔を保ち、適度な保湿を心がけていれば自然と治るものです。

しかし、赤ちゃんが自分で触ってしまったりする場合には悪化してしまうこともあります。

かゆみがひどかったり、膿がたくさん出ていたり、乳児湿疹が悪化しているようでしたら早めの受診をおすすめします。