冬のフランス・パリ旅行。冬となるとお天気も心配ですね。服装や持ち物も天気によって若干変わると思います。フランスの冬はどれぐらい寒いのか、どのような服装が適するのか、冬のパリ旅行に向けて考えてみましょう。
1月、2月のフランス・パリの天気と服装、また天候と関連してパリ旅行中に気をつけたいことについて、書いてみます。
パリの気候は、東京とほぼ同じ
フランス全体の気候は、地域によって海洋性、山岳性、大陸性、地中海性と4つに分かれ、さらに西部と東部、北部とロワール川以南、とかなり異なるそうですが、パリに限定すると、東京の四季とほとんど同じだということです。
冬の東京の服装や持ち物をそのまま旅行にも持って行くので、基本的には大丈夫のようですね!
地図で見るとパリは、北緯48度5分という高緯度に位置しているのですが、暖流である北大西洋海流の影響を受けて、一年を通して穏やかな、暑すぎず寒すぎずの気候になっているそうです。
パリの1月~2月のお天気は?
1月のパリは、曇りでどんよりした空の日が多く、たまに雪も降るそうです。雪は降っても積もることはなくすぐ溶けるそうです。東京と似てますね。年間通しての降水量は、東京の方がパリより多いのですが、1~2月は東京とほぼ同じぐらいのようです。
2月のパリも、曇り空が多く厳しい寒さが続くそうです。雪が混じった雨も降るそうです。冬の雨は雪よりやっかいですよね。現地では天気予報を確認するなどして、観光中には荷物になりますが、折り畳み傘を持ち歩いた方がよいかもしれません。
1月の平均気温は、最低2度、最高7度ですが、2016年1月中旬には-7度まで下がった日もあれば14度まで上がった日もあります。天気が変わりやすい季節だということですね。
2月の平均気温は、最低0度、最高7度。ただしサイトによって情報は異なっていて、最低は-2度となっているところもあります。「だいたいこのぐらい」と考えておいてください。
なお、一部「パリの冬は北海道並みに寒い」と解説されているサイトもあります。普段から寒がりかどうかにもよるのかもしれませんが、服装は厚手で暖かいもの、ハイネックやニット、セーター、カーディガン。
暖かい素材の下着、厚手のタイツ、靴下も用意していったほうがよいと思います。
防寒性の高いロングコートやダウンコート、手袋も必須です。風がある日はマフラーやニット帽などもあったほうがよいでしょうね。
観光中は、雪は降ってもすぐに溶けて道はべちゃべちゃになるため、ブーツは防水仕様のものを履いたほうがよいそうです。
また日当たりの悪い道路は凍結していることも多く、滑りやすくなっているそうですので、ヒールの高い靴ではなく歩きやすい滑りづらい靴にしたほうがよさそうです。
外の観光時間が長い日には、使い捨てカイロも用意したほうがよいかもしれません。使い捨てカイロは現地では売られていませんので、日本から持参したほうがよいです。
また、冷えた道路から寒さが足元を伝い、体全体が冷えてつらくなるそうですので、丈の長いコートを着るだけでなく、足首を覆う暖かい靴、足裏に貼るタイプのカイロや厚手の靴下、レッグウォーマーなど足元の防寒対策を考えて用意していったほがよいようです。
なお、外を観光してまわる際にはこのとおり、頭からつま先まで防寒対策をしたほうがよいのですが、建物の中はかなり暑くしているところも多いそうです。
観光スケジュールによっては、中は薄手の衣類でコートは厚手にするなど、脱ぎ着して調整できるような服装も考えておいたほうがよいかもしれません。
フランス人は傘を使わない?
フランス人は、雨が降っても傘をあまりささないそうです。フランスの学校では、傘をさしての登下校が禁止されているところがあるそうです。傘の先で目をついてしまう危険性があるからだとのこと。
このため、子供たちはフードつきのレインコートを着て雨の中歩くのだそうです。
大人も、少量の雨なら濡れても気にしない、傘をさすのはかなりの大雨になったとき以外はめったにないそうです。防水ジャケットやフードつきコートでそのまま雨の中を歩く人が多いそうです。
日本でならコンビニですぐ買える傘ですが、パリに行ってからは入手困難です。「折り畳み傘」は冬のパリ旅行の持ち物リストには必須ですね。
乾燥に注意
年間通して乾燥しているパリの冬は、特に乾燥しているそうです。日本にいるとき以上にリップクリームや保湿クリームなどの保湿ケア用品は必要だと考えていたほうがよいでしょう。
現地に行ってから薬局で買えたりもしますが、薬局がすぐ近くにあるかは分からないですし、肌に合う使い慣れているものを少し持って行ったほうが安心だと思います。行きの機内も乾燥していますから、機内でも必要になりますよね。
また、空気が乾燥しているとノドも渇いて風邪をひきやすくなります。旅行中は常に水分を多めに摂るように心がけて、のど飴なども多めに用意していったほうがよいと思います。
マスクの使い方には要注意
冬になると、外を歩いている人が皆一斉にマスクをしているのは、日本だけの光景です。外国人には、伝染病でも蔓延しているのかと恐怖心を煽る異様な光景だと言われています。
このことは、冬に外国旅行をする人は、ぜひ知っておいていただきたいと思います。
日本で冬の時期マスクをすることに慣れていたとしても、マスクをしたいとしても、「郷に入れば郷に従え」です。パリ旅行中、周りの人々がマスクをしていないのなら、観光中に街を歩いている間、マスクをすることは控えた方がよいように思います。
顔が寒いのなら、マフラーやニット帽など、他のもので防寒しましょう。
風邪をひいても会社や学校を休まないことが普通の日本ですが、世界の常識としては、「風邪を引いたら公共の場所には出るべきではない、風邪菌をまき散らすべきではない」という考え方が浸透しています。
咳をしょっちゅうしたり、鼻をぐずぐすさせたりしていると、周りの人に露骨に迷惑がられるほか、マスクをしていると、何か病気を持っている人かと思われてしまう恐れがあります。
極端なところでは、入店を断られたりする可能性もあります。人種差別されたのでも意地悪されたのでもなく、マスクをしているのが理由なのです。
マスクをしなければならないほどの菌を抱えたまま出歩いているあなたが悪いでしょう、ということになってしまうようです。
楽しいはずの旅行中に不快な思いをしないためにも、ぜひ覚えておきましょう。
交通機関の乱れにも要注意
冬の東京も同様ですが、あまり雪が降らないと予想しているところにある日突然大雪が降ると、交通機関が混乱してしまいます。道路も路面凍結や雪のせいで交通事故が多発したことで渋滞になったりなど…。
道路を歩くときにも、滑って転んで怪我をしたりしないように、注意しましょう。
飛行機は、パリ近郊だけでなくヨーロッパ全域の天候がフライトスケジュールの遅延に影響します。
寒波の影響でフライトがキャンセルになったり遅延したり、といったことは、毎年必ずこの冬の時期に世界のどこかで起きています。(このこともあるため、できるだけ直行便を利用するのがよいのです。)
お天気は、ある程度直前にならなければ分からないことではありますが、現地でも天気予報はこまめにチェックするようにして、移動時間には余裕を持って行動するようにしましょう。
冬ならではのパリを楽しもう
観光中には防寒対策に気を使うことになってしまいますが、途中、カフェに立ち寄って冬の定番「ショコラショー」(ココアのようなもの)や、「ヴァンショー」(オレンジとシナモンが入った甘いホットワイン)などを味わって体を温めながら、冬にしかないパリの雰囲気をぜひ楽しんでみてください。