ガンガンと響く後頭部の頭痛。それだけでも辛いのに、発熱したり、肩こりのような症状まで出始めた。そんなときは、どうすればいいのでしょうか。

後頭部の頭痛だけならば頭痛薬を飲めば何とかなるかもしれないけれど、発熱や肩こりまで出ると、まるでインフルエンザにでもかかったようです。ウイルスが原因なのでしょうか。それともリンパが詰まってる?

頭痛・熱・肩こりという複合的な症状を解説します。

後頭部の頭痛と肩こりに加えて発熱が起こる場合

症状だけ見るならば、インフルエンザに近いものがあります。

ウイルスによる肩こりを伴う関節痛、頭痛、発熱・・・身に覚えがある方もいらっしゃるかと思います。

そしてもう一つ、発熱や肩こりを伴う後頭部の頭痛で疑わなくてはならない病気は「髄膜炎」です。

髄膜炎は、脳の髄膜がウイルスや細菌に感染して炎症を起こし、頭痛や発熱を生じます。頭全体あるいは後頭部が強く痛み、ひどい肩こりのようにうなじが硬くなります。

頭痛は3日以上続き、光に敏感になる、いきんだり体を動かすと痛みが増すなどの症状が出ます。

ウイルス性の髄膜炎なら1週間ほどで良くなりますが、細菌性の髄膜炎は治療が遅れると、脳に後遺症が残ったり、死に至る場合もあります。

ウイルス性か細菌性かの判断は髄膜検査が必要ですので、上記のような症状であるならば、できるだけ早く神経内科へ行きましょう。

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頭痛で後頭部が痛む原因

一般的に後頭部が痛む頭痛というのは「緊張型頭痛」という頭痛になります。後頭部から首筋を中心とした頭全体が、締め付けられるように痛む頭痛です。

不安や心配など精神的ストレス、悪い姿勢、体の冷え、運動不足が原因で起こる頭痛です。

長い時間同じ姿勢でデスクワークなどをした後に、ひどい肩こりと締め付けられるような頭の痛みや頭重感を覚える、というパターンでよく起こります。

一旦頭痛が起こると、その痛みによってさらに肩こりが進行し、その肩こりによって頭痛が悪化するという悪循環に陥りやすくなります。

この頭痛の予防・対策法は、こまめに首や肩などのストレッチをして筋肉を温め、血行を良くすることです。

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発熱は肩こりから始まっているものも

後頭部の緊張型頭痛が肩こりによって起こると前述しましたが、肩こりは実は発熱の原因にもなります。

ずっと肩や首などが緊張したままの状態でいると、発熱に至る場合もあるのです。

悪い姿勢を続けていると、老廃物が首に溜まりやすくなり、肩こりに加え首のリンパも腫れてくることがあります。

リンパの腫れも発熱を起こします。肩こりによる頭痛と併発している場合もあります。

首のリンパの腫れは手によるマッサージによって対策することができます。リンパマッサージでリンパの流れが良くなると、血行も促進されますので、結果的に頭痛の緩和にも効果が期待できます。

体はドミノのようなもの。ひとつが崩れると連鎖的に多方面へと悪影響が出始めます。

こまめなストレッチや温めるなどして首・肩の血流を良くすることで対策・予防ができます。

まとめ

後頭部の頭痛に伴う発熱・肩こりは、運動不足やストレス、極度の緊張など、色々な原因が折り重なって起こります。

そして時には髄膜炎のように重病であることもあります。

発熱は病気のサインです。無理はせず、病院を受診しましょう。