日焼けがヒリヒリ痛い…誰もが経験したことのある痛みだと思います。
子どもの頃なんて、日焼け止めも付けずに外で遊んで気づけば肌が真っ赤になってしばらくヒリヒリ痛い、なんてこともありました。
ひどい日焼けをすると熱を持ってヒリヒリと痛い！ですよね。
そんな時、やはり第一に浮かぶ対処は「冷やす」ということですよね。
「冷やす」といえば湿布や冷えピタシートを思い浮かぶ方も少なくないと思います。
一刻も早く治って欲しい日焼けによるヒリヒリ痛みに、湿布は効果があるのでしょうか？ 解説します。
日焼けでヒリヒリ痛いのはなぜ？
長い時間強い日差しに肌を晒してしまうと日焼けをしますよね。
肌が赤くなって、それから黒くなるのが一般的です。
赤くなると、ヒリヒリと痛い状態の肌になります。
これは紫外線による急性的なヤケド、つまり炎症をしているということになります。
日焼けでヒリヒリするのは、熱した金属に触ってヤケドをするのと同じです。
そのために日焼けが痛むわけなんですね。
日焼けがヒリヒリ痛いときはどうすればいいの？
日に当たりすぎてヒリヒリと痛い日焼けをしてしまったら、まずは十分に冷やさなくてはなりません。
ヤケドと同じと考えて、まずは流水で冷やしたり、氷枕などをあてがったりするのが基本です。
しかし、日焼けでヒリヒリして痛い時はなかなか収まってくれないものです。
氷枕や水で冷やすのも、そう長い間続けていられるわけではありません。
そうなると、湿布など、局部的にじんわり冷やしてくれるようなものに頼りたくなります。
日焼けでヒリヒリ痛いときに湿布は効くの？
日焼けした肌に湿布、というのは、結構一般的な療法として知られているようです。
湿布にも、貼ったところを冷やして捻挫や筋肉疲労を鎮めるクールタイプのものと、貼ったところを温めて血行を良くするホットタイプのもの、おおまかに分けると2種類になります。
日焼けしてヒリヒリする肌になら、絶対に前者のクールタイプの湿布が有効だと考えますよね。
よくある、冷却シートなんか、日焼けしたところに貼ればガッツリ冷やしてくれて、ヒリヒリ痛いのもやわらぐのではないか…、と思ってしまいます。
しかし、冷却シートなどの注意書きには目の周囲、粘膜、及び皮ふ異常（傷口、やけど、日焼けによる熱傷、湿疹など）のある部位には使用しないように書かれてることが多いですよね。
はっきりと「日焼けには貼らないでください」という主旨となっています。
他のクールタイプの湿布も、「日焼けに効く」と書いているものはなく、また「湿疹・かぶれ・傷口」には使わないようにという注意書きがあります。
というのも、湿布には鎮静作用や冷却作用を持つ様々な薬品が使われており、湿布は、貼ることで皮膚の内側の筋肉などに作用することを目的としているものです。
皮膚の外側でヒリヒリするほどの炎症を起こしている日焼けに直接貼ってしまうと、薬品が思わぬ作用を起こし、さらなる炎症を引き起こす危険性があります。
ヒリヒリと痛い日焼けをヤケドと捉えたなら、やはり湿布は貼らない方が良さそうです。
まとめ
誰かが日焼けに湿布を貼って、痛みが治まった、という話を聞いたからといって、自分にも効くとは限りません。
ヒリヒリと痛い日焼けの場合は、直接湿布を貼ってしまうと、思わぬ副作用を起こすかもしれません。
日焼けには湿布を貼ったりアロエやキュウリなど民間療法をためすよりも、まずは十分に冷やすことが大事です。
どうしても日焼けが痛い、ヒリヒリとした痛みが長引いているというなら、一度皮膚科へ行って診療をしてもらい、適切な医療を受けることをオススメします。
