マカオと言えばカジノと言ってもいいくらい、マカオのカジノは有名ですよね。マカオのことをあまり知らなければ、マカオ旅行といえばカジノに行くことだというイメージの人も多いのではないでしょうか。
カジノのために、何度もマカオに足を伸ばしているというような人もいるようです。
ですが、マカオにはカジノ以外の魅力もいっぱいで、カジノに興味がないという人でも十分楽しめます。ここでは、マカオでカジノ以外にできることを紹介していきます。
マカオは世界遺産の街
マカオのガイドブックを買ってみるとわかりますが、マカオは世界遺産の街で、「マカオ歴史地区」として古跡30箇所が世界文化遺産として認定されています。
この世界遺産は、マカオ半島内、リゾートホテルが立ち並ぶコタイ地区から言うと北側の島の南西部に集中しています。
特に有名なのはセナド広場と聖ポール天主堂跡でしょう。マカオの写真でよく出てくる壁のようなものが聖ポール天主堂跡です。
そのほかにも、マカオで世界遺産として登録されている建物等は、ポルトガル風のものが多く、ここが元々はポルトガル領だったということを彷彿とさせます。
中国の街というのは、ごちゃごちゃしていたり、ぎらぎらしていたりするところが多いイメージです。しかしマカオのこの世界遺産が集中している地区に限っては、ポルトガル文化と中国の文化が融合したような綺麗な街並みが続いています。
旅好きの人には、マカオはカジノのイメージよりも、元ポルトガル領の世界遺産の街だというイメージの方が強いでしょう。
世界遺産のまわり方
30もある世界遺産を徒歩でまわるのは大変なことです。しかし、聖ポール天主堂跡周辺の10箇所程度なら、街歩きを楽しみながら観光ができるでしょう。
この辺りはポルトガルの雰囲気があり、ポルトガルに行ったことがないという人でも、ポルトガルの雰囲気が味わえますし、行ったことがあるという人は懐かしく感じるかもしれません。
聖ポール天主堂跡周辺で徒歩で回れる世界遺産には、聖アントニオ教会、モンテの砦、聖ドミニコ教会、カテドラル・カテドラル広場、セド広場、仁慈堂、聖オーガスティン教会、リアルセナド、聖ヨセフ修道院などがあります。
キリスト教を思わせる建物が多く世界遺産として登録されていることも、元ポルトガル領だったということを感じることができますね。世界遺産30箇所すべてをまわりきろうと思ったら、1日では時間が足りないでしょう。
足早にぱっと見る程度ならできますが、それではもったいないですよね。
ですから、1日しか時間が取れないという人は、上記で紹介した聖ポール天主堂跡周辺をじっくりまわり、2日時間が取れるという人は、バスも併用しながら、30箇所制覇をするといいでしょう。
聖ポール天主堂跡周辺には、飲食店やお土産屋さんもたくさんあります。カジノに行く気がなかったり、マカオへは香港から日帰り旅行で来たという場合は、このあたりをまわることをおすすめします。
マカオタワー
マカオにはマカオタワーという高さ233mの展望台があるタワーがあります。
展望台からは、かなり遠くまで見え、マカオの全体像を知ることができます。
ですが、マカオタワーの魅力はそのパノラマビューだけではありません。ここには、バンジージャンプなどのアトラクションもあるのです。
ここのパンジージャンプは世界一高いとギネス認定もされていて、タワーの近くに行くと、いつも誰かが飛んでいるのが見えるはず。バンジージャンプのほかにも、スカイウォークやマストクライムなどというアトラクションもあり、スリル満点です。
絶叫系が苦手だという人でも、近くに行って他の人が飛んだり、タワーの外縁を歩いているのを見ると、なかなか面白いものです。
ヴェネチアンマカオリゾートを散策
カジノも併設されているヴェネチアンマカオですが、それはヴェネチアンマカオのごく一部。ヴェネチアンマカオはラスベガスのヴェネチアンよりも広く作られていて、300店舗以上のショップ、35店舗以上のレストランがあり、ちゃんと回ろうと思ったら、1日以上かかるはず。
ヴェネチアの街並みを綺麗に再現してあり、建物内をヴェネチアンゴンドラで移動することもできるため、有料ではありますがとても人気です。3階にある聖馬可広場では、さまざまなパフォーマーがパフォーマンスをしていて、ここでも1日中楽しめます。
建物内の街並みが綺麗なので、ただ歩くだけでも楽しいはず。ヴェネチアンマカオのホテルに泊まらなくても1日ここで遊ぶこともできますが、ホテルの部屋もゴージャスなので、予算が許すならここに泊まるのもいいのではないでしょうか。
タイパビレッジで街歩き&食べ歩き
ここまでは、マカオ観光の中でも定番中の定番の観光スポットをご紹介してきました。それ以外もまだまだマカオには魅力的な観光スポットがあります。それはタイパビレッジと呼ばれる小さなエリアです。
世界遺産周辺やヴェネチアンマカオのあるコタイ地区は、飲食店などの物価が高いのですが、タイパビレッジに限っては安くおいしいマカオのB級グルメが楽しめます。一番有名なのは、ポークチョップバーガーのお店の『大利來記珈琲室』でしょう。
ポークチョップバーガーは午後2時からの販売ですが、その時間になるとお店の前に行列ができていますから、すぐわかるはずです。行列はできているのですが、持ち帰りが多く回転が速いため、そんなに待つことはありません。
パンからはみ出すほどの大きなポークは、柔らかくとてもおいしいので、マカオに行ったらぜひ食べて欲しいものの1つです。食べながら歩いている人がたくさんいますが、タイパビレッジには、座れるちょっとした広場があるので、そこでゆっくり食べるといいでしょう。
これが1つ300円くらいです。バーガーにしては高いと思うかもしれませんが、結構ボリュームがあるので、これだけでもお腹いっぱいになるはず。
他にも、マカオ料理やポルトガル料理のレストランがあったり、食べ歩きができる店が並んでいる道があったり、タイパビレッジはマカオ一のグルメスポットなのです。
タイパビレッジの魅力はグルメだけではありません。この小さなエリアは、街歩きにも適しているとても可愛い街並みが続くエリアです。とても小さなエリアですから、徒歩ですべて歩けます。
カラフルな建物が立ち並び、ポルトガルの雰囲気満点の路地がたくさんのタイパビレッジは、異国情緒を求めているような旅にはもってこいでしょう。
このタイパビレッジには、コタイ地区から歩いていける距離です。ギャラクシーホテルまで無料シャトルで向かって、そこから歩いて行くといいでしょう。
まとめ
カジノ以外にも、街歩きやグルメなど、さまざまな魅力のあるマカオ。香港のついでの日帰りでは物足りない場合もありますから、できれば2泊くらいすると、マカオの魅力を満喫できるでしょう。
特にカジノに行くわけではないという人には、しっかりとマカオを感じるような旅をすることをおすすめします。
ここで紹介したスポットの他にも、ヴェネチアンマカオ以外の複合リゾートや、少し距離が離れればコロアンビレッジという漁村があったりと、魅力的なスポットはまだまだありますから、時間が許す限りマカオを堪能してください。