骨盤の歪みと言うと女性特有の悩みのように思う人も多いかもしれませんが、男性で痩せているのに下腹だけ出ている人や、肩や腰の位置が左右で違う人、腰痛や肩こりがある人は、ひょっとすると骨盤の歪みが原因かもしれません。
女性で下半身太りに悩んでいる人の、本当の原因は骨盤の歪みによるものだとも言われています。
骨盤の歪みを治すのに整体や整骨院に行く前に、自分で歪みをチェックして、まずは自宅でストレッチを始めてはみませんか？
簡単なストレッチをすることで骨盤の歪みが原因の腰痛や肩こりなどが解消される可能性もあります。
骨盤の歪みはそのままにしておくと、ある日突然起き上がれないほどの激痛に変わってしまうかもしれません。
骨盤の歪みを治すストレッチは器具なども必要ないものが多く、自宅にあるもので簡単にできますのでご紹介したいと思います。
今日から始める骨盤の歪みを治すストレッチ
【骨盤スクワット】
１、腕は胸の前で交差させます（手のひらを肩に添えるように）
２、膝の間に丸めたタオル（厚めのフェイスタオルがおすすめです）を挟みます
３、タオルが落ちないように気をつけながらスクワットをします
この時、下までしゃがむ必要はありません。
これを毎日２０回程度行ってみてください。
※腰や関節痛、膝が痛くなる場合は直ちに中止してください。
【膝が痛い人向け】
１、体育座りからそのまま後ろに倒れます。
２、両膝はぴったりとくっつけたまま、息を吐きながら左右にゆっくり倒します。
膝を倒した時に肩が浮かないように気をつけてください。
１・２で右に倒し、３・４で膝を元の位置に、５・６で左に倒し、７・８で元の位置に。
この繰り返しを２分程度続けてください。
次に
３、体育座りのままゴロンと後ろに倒れます。
４、両膝を抱えたまま、前後左右にゆっくりとゆらしてください。
【お尻歩き】
足を延ばして座り、そのままお尻を左右に出して前進、後退を繰り返します。
１０歩進んだら、１０歩下がる動きを３分程度続けます
いずれもゆっくりと呼吸を整えながら行ってくださいね。無理は禁物です。
【足踏み運動】
膝を曲げ内股気味で少し上半身を前かがみにして立ちます。
そのまま手を振りながらゆっくり足踏みをします。
この時、かかとから地面につくようにしてください。
骨盤が歪んでいると左右で音が違います。
音が同じに聞こえるようになるまで続けて下さいね。
定期的に骨盤の歪みを自宅でチェック
骨盤の歪みを解消するストレッチをする前に、自分の骨盤に歪みがあるのかチェックしてみませんか？
・目を閉じた状態で片足立ち。
１０秒以上キープできない場合は骨盤がゆがんでいる可能性が大です。
次にどのように歪みがあるのかチェックします。
・床に目印をつけて、その部分で目を閉じて３０回足踏みをします。
３０回後、１メートル以上前に進んでいれば前に、右や左に進んでいればその方向に骨盤がゆがんでいる可能性があるということです。
骨盤に歪みが生じる原因
よく言われるのは、足を組んで座ると骨盤の歪みの原因になると言うことです。
他にもいつも同じ方で荷物を持つとか、うつぶせ寝が良くないとか、膝をくっつけてペタンと座るとか、実は昔から広く知られている知識そのままなのです。
骨盤は大きく分けると腰側に一つ、左右に一つずつと全部で３つの骨が関節によってできています。
この３つの骨が正常な位置にない状態が歪みなのです。
骨盤の歪み自体は大きくても１センチメートルほどですが身体の中心部がゆがむと言うことは身体全体に影響を及ぼします。
また骨盤の歪みによって腰椎に中に通る神経束を圧迫することから自律神経の働きを低下させるとも言われています。
自律神経の働きが低下すると、体調不良になったり老化が激しくなったりするのです。
歪んだ骨盤をそのままにしておくと～体験談～
30歳女性が腰痛を我慢した結果のお話です。
ある朝起きると腰に違和感があり、洗顔時に腰を曲げる動作が少し辛かったけれど、時間が経てば治るだろうと特に気にせず１日を終えました。
ところが2日経っても３日経っても良くならず、逆に徐々に痛みが増していきます。
４日目の朝は、とうとう湿布を貼り骨盤ベルトが必要なまでの痛みになってしまいました。
スムーズな動きは出来ないけれど日常生活に大きな問題はなかったので、いつもの用に家事を済ませ、午前中のパートを終え帰ってきた子供と昼寝をし『さて、そろそろ夕飯の支度でもしようかな』と起き上がろうとした時です!!
あれ、痛い、起き上がれない…
左の腰からお尻にかけて激痛がはしり、自力で起き上がる事が出来なくなってしまったのです。
旦那に夕飯を買ってきてもらい、お風呂掃除に食器洗い、翌日の支度まで全て任せてしまった時には、『使えない主婦だな』と強く感じて涙が溢れました。
翌日、整形外科に行ってもレントゲンを撮って骨に異常がなければ痛み止めを処方されて終わるだけとの口コミを見たので、以前にもお世話になった事がある整骨院の先生に診てもらいました。
結果、開き切った骨盤を周りの筋肉が支えることでバランスを保っていたが、それも限界がきた為に激痛を引き起こしたそうです。
この時なんと左右の腕の長さが７センチも違ったんです。
骨盤と一緒に噛み合わせの矯正もしてもらい、だいぶ楽に動けるようになったけれどまだ前屈をすると痛みを感じました。
『歪みは治っているから、その痛みは乳酸によるのもだね』と教えてもらったので、乳酸を分解するクエン酸（＝酢）を毎日少量飲み、指導された足踏み運動と前屈のストレッチを続ける事でようやく痛みも小さく小さくなっていったのです。
上記に書いた歪まない為の同じ肩にカバンをかけない、同じ方に足の組まない、どれも日常的にしていたクセで、骨盤が歪んでいると良くないとの知識はあったけれど、歪んでいるよりは整っていた方が良いんだろうなと甘くみていた結果の大惨事でした。
あなたは日々しっかりと歩いていますか。
人間の身体は本来歩くことで骨盤を整える力があるそうです。
歪みを治すストレッチも有効ですが、一番大切なのは日頃の生活の中で気をつけることです。
毎日同じ肩にバッグをかけない、同じ方に足を組まないなど、しっかり歩くちょっとしたことを気を付けることで、身体の不調や老化を遠ざけ、毎日快適に過ごしたいですね。
