産後のむくみが酷くて、産院で入院時に履いてきた靴が入らなかった経験がある人もいるのではないでしょうか?
赤ちゃんのお世話をしなければならないのに、むくみがあると辛いですよね。
産後のむくみは、いつまで続くのでしょうか?
また、妊娠中に増加した体重が、産後に予想以上に減らないと思ったことはありませんか?
体重が減らない理由はなんなのでしょうか?
今回は、「産後のむくみはいつまで続くのか」「体重が減らない理由は何か」について調べてみました。
産後のむくみはいつまで続くの?
産後のむくみの原因は、「水分バランスの乱れ」、「運動不足」、「便秘」などが挙げられます。
妊娠中は、羊水があることや血液量が非妊娠時の約1.5倍になることで、体内の水分が溜めこまれています。
しかし、出産によって急激に大量の水分を失うため、水分バランスが乱れます。
体内にあった水分が急に失われると、体の防衛本能によって、体内に水を溜めこもうとします。
そのため、産後は体が余計な水分を溜めこみ、むくみます。
また、母乳を作るために水分不足になりがちなことも影響します。
そして、授乳中は足を下にするので、重力により水分は足の方へ溜まるようになります。
むくみを解消するためには、老廃物などをしっかりと排出することが大切です。
しかし、運動不足だと、血液の循環が悪くなり、老廃物の排出がうまくいかず、体内に溜まってしまいます。
そして、産後は便秘にもなりやすく、体の中に便が溜まったままだと有毒なガスが発生し、そのガスの一部が体内に取り込まれて老廃物となります。
一般的に産後のむくみは、「産後3週間までには治まる」と言われています。
半身浴や足湯でリラックスしたり、赤ちゃんと一緒にお昼寝したり、産褥体操をしたりして、体を休めながらむくみを取ってみて下さい。
赤ちゃんのお世話が大変な場合は、むくみをそのままにしてしまうこともあるかもしれませんが、むくみをそのままにしておくと、血栓ができることもあり、血が固まりやすい状態になります。
そうなると、下肢静脈瘤という病気になることもあるようなので、むくみが長引く場合は、産院に相談して下さいね。
産後の体重が減らない理由は何?
産後の体重が減らない原因は、「基礎代謝の低下」、「腹筋の緩み」、「骨盤の歪み」、「食生活の変化」などが挙げられます。
妊娠中はお腹が大きくなることで、体を動かす機会が減ります。
そのため、運動不足になり筋肉量が減ります。
妊娠前より筋肉量が減少し、産後も基礎代謝が少なくなっているため、体重が減りにくくなります。
腹筋は、妊娠中は引き伸ばされた状態になります。
それが、腹筋の緩みです。
産後すぐに腹筋は戻らず、そのままにしておくと腹筋で内臓を守ることができません。
そのため、体が内臓を守ろうと皮下脂肪がお腹周りに付き、体重が減るどころか増えることもあります。
骨盤は、出産時に赤ちゃんが産道を通りやすいように緩むので、産後、骨盤ケアをきちんとしないと緩んだまま固まってしまいます。
骨盤本来の位置からずれてしまうことで骨盤が歪み、姿勢が悪くなり、下腹部に脂肪を蓄えやすくなります。
実際、2人の子供を持つママの話で、1人目は妊娠中15kg体重が増えてしまって、産後運動もろくにしなかったからか、体重が全然減らず、3段腹だったようで、旦那さんが、いつも「いつ元の体重に戻るの??」と聞いてきたそうです。
そこで、2人目の産後に骨盤矯正に行ってみると、半年後には1人目妊娠前の元の状態に戻ったので、2人で喜んだそうです。
夫婦ともにママが元の体重に戻るのは、嬉しいことですよね!
骨盤の開きを正しい元の位置に戻すことで、血流や代謝もよくなり、体重が減ることに繋がっていきます。
産後は、赤ちゃんのお世話で、規則正しい食事ができず、空いた時間に一気に食べたり間食したりと不規則な食生活になりがちですが、ママのストレスにならないように、食事・運動などできることから少しずつ改善していけるうようになると良いですね。
主婦の方々に産後のむくみはどうだったか聞いてみました!
・6人の主婦の方に産前産後むくんだか聞いたところ、産前でむくんだ人は1人。指を曲げるのが痛かったくらいむくんだようです。そして、産後にむくみがすっきりしたそうです。
・産後、むくんだ人は2人。1人は、指が1か月くらいパンパンで指輪が外れなかったようです。もう1人は、象の足のようにひどくむくんだようで、それは忘れられないようです。
・産前産後むくんだ覚えがない人は3人でした。この3人の共通点は、産院で弾性ストッキングを履いていたようです。1日2日履いたら、すぐ脱いだようですが、そのおかげでかむくみ知らずだったようです!
弾性ストッキングを履かせる産婦人科に問い合わせたところ、静脈瘤やむくみの予防のために履かせているようです!
静脈瘤とは、足の血管の病気で、足の静脈の血液が溜まってコブのように膨らみ、青い静脈血管が浮き出てくる状態のことを言います。
弾性ストッキングは、足の静脈の血液の流れを良くするために特殊の編み方で作られた医療用のストッキングです。
弾性ストッキングの構造は、足首から心臓の方向へ圧迫力が徐々に弱くなるように作られており、足にたまりやすい血液を心臓へ戻してくれるので、むくみ対策には最適です。
次の出産の時には、あなたも是非むくみ対策に弾性ストッキングを履いてみると良いかもしれませんね。
最後に
産後は、赤ちゃんのお世話だけでなく、ママの食事や体調をコントロールしないといけないので、本当に大変ですよね!
産後体重がなかなか減らないママは多くいますが、体が動けるようになったら、室内で運動したり、骨盤矯正などに行ったりして少しだけ努力するだけでも、体はイキイキするようになると思うので、まずは、産後の体をいたわってくださいね。
赤ちゃんをお世話するのには、ママの健康な心が第一です!